何が起きたか
この事故で流出した、または流出したおそれがある情報は、一部の顧客の社会保障番号、氏名、住所、生年月日、運転免許証・身分証の情報。8月27日時点で5460万人、のちの和解時の報道では約7660万人。支払いカードの情報は含まれないと説明です。その後の対応と影響は、Mandiantと調査し侵入経路を閉じた。対象者にMcAfeeの個人情報保護サービスを2年分無償提供し、KPMGに社内のセキュリティ方針の点検を依頼した。2022年7月、集団訴訟で3億5000万ドルの支払いと1億5000万ドルの追加のセキュリティ投資に合意した(責任は認めていない)です。
原因になったのは「外部から接続できた試験環境への侵入と総当たり攻撃」です。公表された内容では、生成AIは事故に関わっていません。
- 中心 直接の原因確定
攻撃者が試験環境に入り込み、総当たり攻撃などで顧客データを持つ別のサーバーに入った。
- 1つ外側 流出した情報報道
一部の顧客の社会保障番号、氏名、住所、生年月日、運転免許証・身分証の情報。8月27日時点で5460万人、のちの和解時の報道では約7660万人。支払いカードの情報は含まれないと説明。
- いちばん外側 その後の対応と影響確定
Mandiantと調査し侵入経路を閉じた。対象者にMcAfeeの個人情報保護サービスを2年分無償提供し、KPMGに社内のセキュリティ方針の点検を依頼した。2022年7月、集団訴訟で3億5000万ドルの支払いと1億5000万ドルの追加のセキュリティ投資に合意した(責任は認めていない)。
なぜ起きたか
CEOの声明では、攻撃者は技術的な知識と専用の道具を使って試験環境に入り、そこから総当たり攻撃などで他のサーバーに移った。犯行を名乗った人物は、入口は外部から接続できる保護されていないルーターだったと報道機関に語ったが、会社はこの点を確認していない。
原因の種類は「不正アクセス」です。第三者がシステムに入り、情報を見たり持ち出したりした事故を指します。このサイトに掲載している事故のうち、同じ種類の原因で起きた事故は131件あります。
事故が起きてから公表されるまで
- 2021年8月中旬約1億人分の顧客データの売り出しが報道される
- 2021年8月17日通信会社が攻撃を確認したと公表する
- 2021年8月27日CEOが試験環境からの侵入経路と5460万人分の影響を説明する
- 2022年7月集団訴訟で総額約5億ドルの和解に合意する
どうすれば防げたか
上の流れでは、最初から公表まで、途中で異常に気づいて止める仕組みが働いていません。
止められた可能性がある所(当社の見立て)試験環境を外部から接続できない場所に置き、本番の顧客データと接続を分けておけば、侵入されても被害の範囲を狭められた可能性がある。ログイン試行の回数制限と検知も有効な手段の一つ。
この見立ては、公表された原因から当社が考えたものです。当事者の調査の結果とは異なる場合があります。
自社で確認する3つの手順
上から順に、短い時間で確認できるものを並べています。
- 試験環境・検証用サーバーの一覧を作り、インターネットから接続できるものを洗い出す
- 試験環境から本番の顧客データベースに接続できる経路が無いかを確認する
- 管理画面やサーバーのログインに試行回数の制限と失敗の検知があるかを確認する
自社に同じ原因があるか
当てはまるものを選んでください。1つでも当てはまれば、この事故と同じ原因が自社にもある可能性があります。
出典と更新の履歴
- T-Mobile US Form 8-K(CEO声明、2021年8月27日)2021.08.27
- T-Mobile CEO: Hackers brute-forced their way through our network(BleepingComputer)2021.08.27
- T-Mobile US to pay $350 million, plus more security spending, over 2021 data breach(RCR Wireless News)2022.07.26