何が起きたか
この事故で流出した、または流出したおそれがある情報は、氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス、一部の顧客の公的医療保険番号、留学生のパスポート番号とビザ情報、一部の診療請求情報(診断・処置のコードなど)。約970万人です。その後の対応と影響は、会社は外部のセキュリティ会社を入れて対応し、身代金の支払いを拒否した。OAICは2024年6月、970万人のプライバシーを侵害したとして連邦裁判所に民事制裁金の訴えを起こしたです。
原因になったのは「委託先社員の私用PCから盗まれたIDとパスワード、多要素認証のないVPN(規制当局の主張)」です。公表された内容では、生成AIは事故に関わっていません。
- 中心 直接の原因報道
個人情報保護委員会(OAIC)の主張では、ITサービスデスクの委託先社員が業務用PCのブラウザに保存したIDとパスワードが私用PCに同期され、情報窃取型マルウェアで盗まれた。そのIDで多要素認証のないVPNにログインされたとされる。
- 1つ外側 流出した情報確定
氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス、一部の顧客の公的医療保険番号、留学生のパスポート番号とビザ情報、一部の診療請求情報(診断・処置のコードなど)。約970万人。
- いちばん外側 その後の対応と影響確定
会社は外部のセキュリティ会社を入れて対応し、身代金の支払いを拒否した。OAICは2024年6月、970万人のプライバシーを侵害したとして連邦裁判所に民事制裁金の訴えを起こした。
なぜ起きたか
OAICの主張では、2022年8月7日ごろに委託先社員の私用PCからIDとパスワードが盗まれた。8月12日からそのIDで多要素認証のないVPNにログインされ、管理者権限のアカウントで社内のシステムに入られた。8月24〜25日に検知ソフトが警告を出したが十分に対応されず、10月13日までに約520GBのデータが持ち出されたとされる。これらはOAICの主張で、裁判で争われている。
原因の種類は「認証情報の漏れ」です。IDやパスワードが漏れ、なりすましで入られた事故を指します。このサイトに掲載している事故のうち、同じ種類の原因で起きた事故は28件あります。
事故が起きてから公表されるまで
- 2022年8月7日委託先社員の私用PCからIDとパスワードが盗まれる(OAICの主張)
- 2022年8月12日〜10月13日VPN経由で侵入され、約520GBのデータが持ち出される(OAICの主張)
- 2022年10月13日会社が不審な動きの検知を公表
- 2022年11月7日約970万人分への不正アクセスを発表し、身代金を払わないと表明
- 2024年6月5日OAICが連邦裁判所に民事制裁金の訴えを起こす
どうすれば防げたか
上の流れでは、最初から公表まで、途中で異常に気づいて止める仕組みが働いていません。
止められた可能性がある所(当社の見立て)VPNなど社外から入れる入口すべてに多要素認証を求め、管理者権限のIDを私用の端末やブラウザに保存させない決まりがあれば、盗まれたIDだけで入られる危険を下げられた可能性がある。
この見立ては、公表された原因から当社が考えたものです。当事者の調査の結果とは異なる場合があります。
自社で確認する3つの手順
上から順に、短い時間で確認できるものを並べています。
- 社外から社内に入れる入口(VPN・リモートデスクトップ・管理画面)を一覧にし、多要素認証の有無を確かめる
- 管理者権限のアカウントを誰が持ち、どの端末から使っているかを棚卸しする
- 検知ソフトの警告を誰がいつまでに確認するかを決め、未対応の警告が残っていないかを見る
自社に同じ原因があるか
当てはまるものを選んでください。1つでも当てはまれば、この事故と同じ原因が自社にもある可能性があります。
出典と更新の履歴
- Medibank cyber incident(ASXへの開示文)2022.10.13
- OAIC takes civil penalty action against Medibank2024.06.05
- Medibank Confirms Data Breach Impacts 9.7 Million Customers(SecurityWeek)2022.11.07
- Scathing report on Medibank cyberattack highlights unenforced MFA(BleepingComputer)2024.06.18