何が起きたか
この事故で流出した、または流出したおそれがある情報は、利用企業・団体がこのソフトでやり取りしていたファイルとデータベースの情報。総数は当事者から公表されていない。Emsisoftの集計では2023年11月時点で2,618組織、7,700万人超(報道)です。その後の対応と影響は、ソフトウェア会社は5月30日に利用者へ連絡し、クラウド版を停止して調査し、5月31日に修正版を出した。米CISAとFBIは6月7日に共同で注意喚起を出した。会社は集団訴訟の対応を続けているです。
原因になったのは「ファイル転送ソフトの未知のSQLインジェクション脆弱性」です。公表された内容では、生成AIは事故に関わっていません。
- 中心 直接の原因確定
ファイル転送ソフトのSQLインジェクションの脆弱性(CVE-2023-34362)を突かれ、利用者の環境にウェブシェルが置かれた。
- 1つ外側 流出した情報報道
利用企業・団体がこのソフトでやり取りしていたファイルとデータベースの情報。総数は当事者から公表されていない。Emsisoftの集計では2023年11月時点で2,618組織、7,700万人超(報道)。
- いちばん外側 その後の対応と影響確定
ソフトウェア会社は5月30日に利用者へ連絡し、クラウド版を停止して調査し、5月31日に修正版を出した。米CISAとFBIは6月7日に共同で注意喚起を出した。会社は集団訴訟の対応を続けている。
なぜ起きたか
米国の当局によると、攻撃者はインターネットに公開されたファイル転送ソフトの画面に対して未知のSQLインジェクションを行い、ウェブシェルを置いてデータベースからデータを盗んだ。修正版が出る前から悪用が始まっていた。
原因の種類は「不正アクセス」です。第三者がシステムに入り、情報を見たり持ち出したりした事故を指します。このサイトに掲載している事故のうち、同じ種類の原因で起きた事故は131件あります。
事故が起きてから公表されるまで
- 2023年5月27日ごろ攻撃者が脆弱性の悪用を始める
- 2023年5月28日利用者から異常の連絡がソフトウェア会社に入る
- 2023年5月30日会社が利用者へ連絡し、クラウド版を停止する
- 2023年5月31日修正版を公開する
- 2023年6月7日米CISAとFBIが攻撃集団と手口について注意喚起する
どうすれば防げたか
上の流れでは、最初から公表まで、途中で異常に気づいて止める仕組みが働いていません。
止められた可能性がある所(当社の見立て)外部とファイルをやり取りするソフトをインターネットに公開する範囲を必要な相手に絞り、修正版を出た当日に当てる手順を決めておけば、被害を小さくできた可能性がある。利用中の外部ソフトの一覧を持つことも前提になる。
この見立ては、公表された原因から当社が考えたものです。当事者の調査の結果とは異なる場合があります。
自社で確認する3つの手順
上から順に、短い時間で確認できるものを並べています。
- 社内と委託先で使っているファイル転送・共有のソフトとサービスを一覧にする
- それぞれがインターネットから接続できるか、接続元を限定しているかを確認する
- 提供元の脆弱性情報を受け取り、修正版を当てるまでの担当と期限を決める
自社に同じ原因があるか
当てはまるものを選んでください。1つでも当てはまれば、この事故と同じ原因が自社にもある可能性があります。
出典と更新の履歴
- Progress Software Form 8-K(2023年6月5日提出)2023.06.05
- #StopRansomware: CL0P Ransomware Gang Exploits CVE-2023-34362 MOVEit Vulnerability(CISA)2023.06.07
- Known MOVEit Attack Victim Count Reaches 2,618 Organizations(BankInfoSecurity)2023.11.20