何が起きたか
この事故で流出した、または流出したおそれがある情報は、研究者の報告では、メールアドレス、氏名、電話番号、支払いに関する情報、外部サービスのAPIキーなどが読める状態だった。1つのアプリでは約500人分のメールアドレスが読めた。人数の合計は公表されていないです。その後の対応と影響は、研究者は2025年3月21日に運営会社へ連絡し、4月14日に別の技術者が同じ問題を公に指摘した。運営会社は4月24日にアクセス制限の有無を調べる機能を出した。研究者は、その機能は制限の中身までは確かめないと指摘したです。
原因になったのは「AIで作ったアプリのデータベースで行単位のアクセス制限が無効」です。生成AIで作ったもの、または生成AIの使い方が事故に関わっています。
- 中心 直接の原因報道
生成されたアプリのデータベースで、行単位のアクセス制限(Row Level Security)が無効または不十分だった。公開されているキーだけで、表を読み書きできた。
- 1つ外側 流出した情報報道
研究者の報告では、メールアドレス、氏名、電話番号、支払いに関する情報、外部サービスのAPIキーなどが読める状態だった。1つのアプリでは約500人分のメールアドレスが読めた。人数の合計は公表されていない。
- いちばん外側 その後の対応と影響報道
研究者は2025年3月21日に運営会社へ連絡し、4月14日に別の技術者が同じ問題を公に指摘した。運営会社は4月24日にアクセス制限の有無を調べる機能を出した。研究者は、その機能は制限の中身までは確かめないと指摘した。
なぜ起きたか
研究者によると、このサービスが生成したアプリでは、データベースの表に行単位のアクセス制限がかかっていないか、内容が不十分なまま公開されていた。アプリに埋め込まれた公開用のキーを使えば、誰でも表を読み書きできた。運営会社は、各アプリのデータ保護は利用者の責任だという立場をとっている。
原因の種類は「設定ミス」です。公開範囲やアクセスの設定を誤り、外から見える状態になった事故を指します。このサイトに掲載している事故のうち、同じ種類の原因で起きた事故は13件あります。
事故が起きてから公表されるまで
- 2025年3月20日、研究者が公開アプリで読み書きできる状態を見つけた
- 2025年3月21日、研究者が運営会社に連絡し、公開アプリ1,645件を調べた
- 2025年4月14日、別の技術者が同じ問題を公に投稿した
- 2025年4月24日、運営会社がアクセス制限の有無を調べる機能を出した
- 2025年5月29日、研究者がCVE-2025-48757として公表した
どうすれば防げたか
上の流れでは、最初から公表まで、途中で異常に気づいて止める仕組みが働いていません。
止められた可能性がある所(当社の見立て)AIで作ったアプリを公開する前に、ログインしていない状態でデータベースの各表を読み書きできないかを試し、すべての表でアクセス制限が働いていることを確かめていれば、外部から読まれる状態を防げた可能性がある。
この見立ては、公表された原因から当社が考えたものです。当事者の調査の結果とは異なる場合があります。
自社で確認する3つの手順
上から順に、短い時間で確認できるものを並べています。
- AIや開発支援サービスで作り、公開しているアプリとサイトを一覧にする
- それぞれのデータベースで、すべての表に行単位のアクセス制限がかかっているかを確かめる
- ログインしていない状態で公開用キーを使い、データが読めないかを実際に試す
自社に同じ原因があるか
当てはまるものを選んでください。1つでも当てはまれば、この事故と同じ原因が自社にもある可能性があります。
出典と更新の履歴
- Statement on CVE-2025-48757(Matt Palmer)2025.05.29
- CVE-2025-48757(CVE Record, MITRE API)2025.05.30