何が起きたか
この事故で流出した、または流出したおそれがある情報は、利用企業の顧客管理システムに入っていた取引先、担当者、問い合わせ、商談の記録と、その中に書かれたアクセスキーやパスワード。件数は公表されていないです。その後の対応と影響は、8月20日、すべての連携用トークンを無効にした。顧客管理システムの提供会社はAIチャット製品の連携を止めた。会社は外部の調査会社と調べ、AIチャット製品を一時停止し、認証情報を入れ替えたです。
原因になったのは「AIチャットの連携用トークンの窃取」です。生成AIで作ったもの、または生成AIの使い方が事故に関わっています。
- 中心 直接の原因確定
AIチャット製品のクラウド環境から、利用企業の連携用トークンが盗まれた。
- 1つ外側 流出した情報確定
利用企業の顧客管理システムに入っていた取引先、担当者、問い合わせ、商談の記録と、その中に書かれたアクセスキーやパスワード。件数は公表されていない。
- いちばん外側 その後の対応と影響確定
8月20日、すべての連携用トークンを無効にした。顧客管理システムの提供会社はAIチャット製品の連携を止めた。会社は外部の調査会社と調べ、AIチャット製品を一時停止し、認証情報を入れ替えた。
なぜ起きたか
会社の調査によると、攻撃者は3月から6月に会社のコード保管アカウントに入り、AIチャット製品のクラウド環境に移って、利用企業の連携用トークンを取った。コード保管アカウントに最初にどう入ったかは公表されていない。
原因の種類は「委託先での事故」です。業務を任せていた会社のシステムで起きた事故を指します。このサイトに掲載している事故のうち、同じ種類の原因で起きた事故は40件あります。
事故が起きてから公表されるまで
- 2025年3月〜6月、攻撃者が会社のコード保管アカウントに入った。
- その後、AIチャット製品のクラウド環境から利用企業の連携用トークンを取った。
- 2025年8月8日〜18日、トークンで多くの企業の顧客管理システムからデータを書き出した。
- 2025年8月20日、会社が公表し、すべての連携用トークンを無効にした。
- 2025年9月6日、会社が調査結果を公表した。
どうすれば防げたか
上の流れでは、最初から公表まで、途中で異常に気づいて止める仕組みが働いていません。
止められた可能性がある所(当社の見立て)外部の連携アプリに渡す権限を必要な項目に絞り、顧客管理システムにパスワードやアクセスキーを書かない決まりがあれば、被害の範囲を小さくできた可能性がある。
この見立ては、公表された原因から当社が考えたものです。当事者の調査の結果とは異なる場合があります。
自社で確認する3つの手順
上から順に、短い時間で確認できるものを並べています。
- 顧客管理システムにつないでいる外部アプリと、その権限を一覧にする。
- 使っていない連携を外し、残す連携の接続元のIPアドレスを制限する。
- 顧客管理システムの記録の中に、パスワードやアクセスキーが書かれていないか検索する。
自社に同じ原因があるか
当てはまるものを選んでください。1つでも当てはまれば、この事故と同じ原因が自社にもある可能性があります。
出典と更新の履歴
- Widespread Data Theft Targets Salesforce Instances via Salesloft Drift(Google Threat Intelligence Group)2025.08.27
- Drift breach entry point was Salesloft GitHub account(The Register)2025.09.08