何が起きたか
この事故で流出した、または流出したおそれがある情報は、職員記録2564件、部署の利用者一覧、シングルサインオンの秘密鍵7件、内部データベースの認証情報6件、内部ネットワークのIP範囲(調査会社の報告として報道)。台湾政府は件数を公表していないです。その後の対応と影響は、数位発展部は、対象の機関が対応を済ませたと発表した。傘下の国家資通安全研究院は7月20日から警告を出して調査した。攻撃は原子力安全の機関、政府のIT委託先、7社以上のエネルギー企業の調査にも広がったと報じられたです。
原因になったのは「AIエージェントによる認証なしAPIの悪用とパスワードの推測」です。生成AIで作ったもの、または生成AIの使い方が事故に関わっています。
- 中心 直接の原因報道
公開されたオープンソースのAIエージェントを使い、認証なしで使えるAPIからセッションと利用者名を集め、予測しやすいパスワードを試して職員アカウントに入った(報道)。
- 1つ外側 流出した情報報道
職員記録2564件、部署の利用者一覧、シングルサインオンの秘密鍵7件、内部データベースの認証情報6件、内部ネットワークのIP範囲(調査会社の報告として報道)。台湾政府は件数を公表していない。
- いちばん外側 その後の対応と影響報道
数位発展部は、対象の機関が対応を済ませたと発表した。傘下の国家資通安全研究院は7月20日から警告を出して調査した。攻撃は原子力安全の機関、政府のIT委託先、7社以上のエネルギー企業の調査にも広がったと報じられた。
なぜ起きたか
報道によると、エージェントは1つの政府ポータルから21のつながったシステムと認証の流れを調べた。3つの隠れたAPIが認証情報なしで有効なセッションを発行していた。集めた利用者名で業務ポータルに入り、画像認証を解き、予測しやすいパスワードを試して85のアカウントに入った。
原因の種類は「不正アクセス」です。第三者がシステムに入り、情報を見たり持ち出したりした事故を指します。このサイトに掲載している事故のうち、同じ種類の原因で起きた事故は131件あります。
事故が起きてから公表されるまで
- 2026年7月1日〜4日AIエージェントが12回に分けて政府システムを調べ、アカウントに入る
- 2026年7月20日国家資通安全研究院が警告を出し始める
- 2026年8月12日調査会社の報告を受け、対象が台湾の機関だと報じられる
- 2026年8月13日ごろ数位発展部がAIエージェントを使った攻撃を確認したと発表する
どうすれば防げたか
上の流れでは、最初から公表まで、途中で異常に気づいて止める仕組みが働いていません。
止められた可能性がある所(当社の見立て)認証なしで使えるAPIを洗い出して閉じ、職員アカウントに多要素認証とパスワード試行の制限を設けていれば、アカウントの乗っ取りを防げた可能性がある。
この見立ては、公表された原因から当社が考えたものです。当事者の調査の結果とは異なる場合があります。
自社で確認する3つの手順
上から順に、短い時間で確認できるものを並べています。
- 外部から接続できるAPIを一覧にし、認証なしでセッションや利用者情報を返すものが無いかを確認する
- 職員が使うポータルに多要素認証が設定されているかを確認する
- 同じ接続元から多数のアカウントにログインを試す動きを検知して止める設定があるかを確認する
自社に同じ原因があるか
当てはまるものを選んでください。1つでも当てはまれば、この事故と同じ原因が自社にもある可能性があります。
出典と更新の履歴
- Suspected Chinese operatives used AI agents to hack Taiwan government(The Register)2026.08.12
- Taiwan confirms AI-driven attack after Israeli firm investigation(Ynetnews)2026.08.13